INTERVIEW

社員インタビュー

まず、お仕事の内容を教えてください

今は主にMr.FanTastiCのツアーの制作を担当させて頂いていますのと、直近ですとharevutaiの立ち上げのプロジェクトも担っており、その中でもジャンルとしてはVtuberを幅広く扱わせて頂いています。他にはオリジナルのライヴイベントでインディーロックバンドの企画イベント、自社アニメコンテンツイベント、他社からの受託のアニメやアイドルのイベント制作に携わっているという感じですね。

様々なアーティストを担当されていますが、どの様に動かれていますか?

ツアーの制作担当をしているMr.FanTastiCは、当社の映像制作の部署からメジャーデビューしているバンドなのですがどういうツアーを回っていくかという様なプランニングを1年分立てて、それに準じて動いています。メジャーデビューするタイミングやリリースタイミングに合わせてツアーを組んだり、逆にツアーに合わせてリリースを紐づけたりもします。あと、音楽のコンセプトに合わせて「こういうライヴハウスをこういうツアーで回って行きましょう。」「こういったフェスへの出演を狙っていきましょう。」ということを、音楽制作プロデューサーやアーティスト本人達と話しながら進めていきます。
 他に当社所属アーティストのライヴ制作をつるの剛士さん、声優アーティストでは竹達彩奈さん、三森すずこさん、内田真礼さんや下野紘さんなど、ライヴクリエイティヴ本部では担当しています。

ライヴ作りの具体的な流れを教えてください

Mr.FanTastiCに関してはメジャーデビューが決まって、そこからライヴ制作も一緒にやっていこうという話になり、10月から12月にかけて回るツアーを6月、7月くらいには決めていました。
本来、理想的なのは1年半以上前から年間のスケジュールを綿密に組み上げていって、希望の場所でライヴができるようにスケジューリングしていくこと。「このライヴハウスでライブをしたい」となって、遅くとも1年くらい前から動き出さないといけないです。それに合わせて、実際その時のアーティストの動員力がどれくらいかという読みも必要になります。

黒須さんにとって、ライヴ制作のやりがいは何ですか?

何よりも、ライヴの制作自体をメジャーを抱えるレコード会社がやることは新しいことかとは思います。ライヴ制作だけをやっている会社がある中で僕たちが戦っていくということは、難しい部分もありますが、時代に則してレコード会社という立場では今までやっていなかった事業に取り組んでいる部署であるというのが1つ大きなやりがいですね。

レーベルがライヴ制作をやる意義はありますか?

あります!今の時代は、個人で音源が作れ、流通が出来て、CDを売れますけれど、それを本当に1人、2人くらいでやっている会社もあって…。「これだけの人数でやっているんだ!」と感心しますが、それを俯瞰して見てみると、意外と全部が点でしかないように見えたりします。それをポニーキャニオンと一緒にライヴ制作をすることで、じゃあ一緒にCDを出して、宣伝のプランニング等も一緒に考えて、というのを全部一連でやることが出来るので、それは面白いなと思います。
当社のアニメの部署は、現状その形がフォーマットとしてしっかりしている印象が凄くあります。例えば、声優としての知名度はあるけどアーティストとしての知名度はこれからというパターンや、歌唱力が凄くあるのにライヴの作り方や楽曲の作り方が分からない、でもそういうところを自分たちが「じゃあ全部まとめてやろうよ。」ということが出来ますね。

ライヴ制作で1番大変だったことは何ですか?

Vtuber周りは凄く大変で、知らないことが沢山あるなって思います。まずどれくらいの人気があるのかとか、恥ずかしながら最初は何も知らなかったです。作業としては、Vtuberのダンスをモーションキャプチャーの機材と、スーツを着てもらって実際に踊ってもらうリハーサルと、今度は踊った曲を歌うリハーサルもして、それをきちんとした最終的なセットリストに組み上げるための制作作業していく、という流れだったのですが、それが思ったよりも時間とスケジューリング、予算的な意味で大変でしたね。カバー楽曲も使ったりするので、権利元からの使用許諾を頂くのに時間がかかりましたね。

広くジャンルを知っていた方が良いですか?

それは間違いなくそうだと思います。というのも、例えば色々なバンドがあるけど、彼らが「どういうライヴハウスを回っていて、なんでそこに行っているんだろう。」ということにまず疑問を持たなくてはけないと思っています。これは他の部署もそうだと思いますが、結局「アーティスト本人は何がしたいか。」を考えること、アーティストと真摯に向き合うことが凄く大事だと思います。

ライヴの部署は、特にアーティストとの距離が近いですか?

そう思いますね。ライヴツアーの際にライヴ自体の内容から彼らの楽器や機材をどうやって運ぶかということまで一緒になって考えたり、またライブはリアルタイムで進行していく分、ステージ上や客席内だったりと自分たちがお客さんとのバランスを見ながら臨機応変に対応しなければなりません。
アーティスト本人と直接コミュニケーションを取ってやりとりする場面が多いです。そういう意味ではちょっと特殊な距離感だなと思います。

今後の夢を教えてください

シンプルですが、売れる瞬間を見たいし、作りたいということですね。色んな音楽を聴いていて「すごくいいな。」と思うことがありますが、なかなかそれに結果が伴っていなかったり、どこかで頭打ちになってしまうことも結構あります。聴く側は気づかないかもしれないけど、そんな中でも彼らはずっと音楽を続けています。それに対して自分たちが出来ることは、良いと思ったものを、「どうやって、どういう人に伝えていったら大きくなるか。」ということを考えて準備、それを具現化していくことなのかなと思います。

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