INTERVIEW

平島 綾&黒瀬 健太郎

経営本部 エリアアライアンス部

”売り上げだけじゃない”
会社や社会に貢献できる仕事

黒瀬 健太郎
【経歴】2014年新卒入社
営業・宣伝業務 → 映像制作業務→ エリアアライアンス部

【大学時代に熱中したこと】スポーツの取材

【好きなエンタメ】ドラマ・スポーツ観戦

【最近の家での過ごし方】料理・銭湯

【座右の銘】泥臭く


平島 綾
【経歴】新卒で部品メーカー入社(システム開発 )→ 広告会社(中国・台湾向け) → 2016年ポニーキャニオン入社
入社~現在までエリアアライアンス部

【大学時代に熱中したこと】中国語の勉強

【好きなエンタメ】旅行

【最近の家での過ごし方】『進撃の巨人』などのポニーキャニオン作品を見る

【座右の銘】成せばなる

現在のお仕事内容を詳しく教えてください。

平島: 私たちエリアアライアンス部の仕事は、基本的には大きく二つに分かれています。まず一つはコンペ案件。これは、クライアントの目的や要望に応える形で企画書を一から作って、コンペで勝ち取るために取り組みます。
もう一つは随意案件です。これは、過去に一度仕事をしたことがあって、「ポニーキャニオンさん良い仕事するからまたお願いします」っていう形で、直で発注をもらえるというものです。
大変なのはやっぱりコンペで勝つことですね。私たちは2020年の4月から国の案件を扱うためのチームになったのですが、その際随意で抱えていた案件を手放すことになりました。つまり仕事がゼロっていう状況になって。そこから、新規で仕事を勝ち取らなければならないというプレッシャーはありましたね。
しかも、やったことのない国の案件で、企画規模も大きくて、勝ち取るのも大変で。そこで勝ち取った後も、国の案件になると基出が税金なので、当たり前のことですがそのお金がしっかり使われているかを国民や議員の方からチェックされます。なので、一層気をつけて丁寧に進めなければいけないというのが大変さとしてはありますね。
勝ち取ったあとは丁寧にコミュニケーションを取って、映像を撮るのか、ウェブサイト作るのか、取材するのか、そういったことを粛々と進めていきます。

そういった仕事をされる中で、心がけていることはありますか?

平島: コミュニケーションの取り方は、すごく大事だと思っています。色んな人と仕事していく中で、自分で決められることって少しずつ増えていくものだから、最初は相手に聞かなきゃいけない場面が多いと思うんです。でも相手はすごく忙しそう。でも聞かなきゃいけない。って場面が絶対に出てくると思うんですよ。これを迷っていると進まないから、どうにか聞かなきゃいけないって時に、相手の判断を早くしてもらえるような聞き方、メールの仕方を学んでいくと、すごくコミュニケーションが取りやすくなると思います。
私がいつもやっているのはイエス・ノーで答えられるようにすることです。例えば、検討してもらう要素を箇条書きにして、メリット、デメリットを示した上で自分の考えを入れて、意見を聞いて答えてもらうようにすると、相手も楽だし、コミュニケーションが早いですね。1人で仕事しているわけではないので、そこは結構重要ですね。

ポニーキャニオンは女性が働きやすい会社ですか?

平島: 全体的な会社の印象で言うと、サバサバとした女の人多いですよね〜!
だから、働くのも男性と対等でというか。別に甘える必要もないし、下から行かなきゃいけないということもないから、それは働きやすいと思います。逆に男性にとっては辛いっていうね(笑)

黒瀬: いい意味で女性の皆さん強いですね(笑)

エリアアライアンス部のお仕事を通して感じるポニーキャニオンの強みは何だと思いますか?

平島: いわゆるレコード会社という括りでは、エリアアライアンスみたいな部署は他社にはどうやら無いらしいんですよ。部になって3、4年なので、まだまだ「ポニーキャニオンさんでそういうことしてるんですか」って驚かれることはよくあります。
私たちがやっているエリアアライアンス部の仕事って、本来広告代理店さんがやっているような仕事なんですね。広告代理店さんは自分たちで映像を作ったりするわけではなく、外部で作ったものを広告、プロモーションするというお仕事されているので、作ってプロモーションするという比重の持たせ方が私たちは違うというか。
私たちはどちらかというと、コンテンツを作って、そのコンテンツの力で情報発信をしていくというところに重きを置いています。なので、しっかりしたコンテンツ一緒に作りませんかという提案に相手(自治体など)が賛同してくれたら合意形成しやすいですね。

黒瀬: やっぱりコンテンツ制作力が大きな強みですよね。基本自社のパイプで音楽を作れたり、映像を作れたり、実写もアニメも作れたりというところで、広告代理店さんとの差をつけられる部分だと思っています。
でも、そこも難しいところで。すごく面白い絵コンテを考えても、自治体の担当者さんは主観で判断しないので、その点では意外と差がつかなかったりして悩みどころですね。

平島: 映像とかってデータ化できないじゃないですか。若手のクリエイターさんだと、どう凄いかということが伝わりづらくて、判断がつけられない。そうなると過去の案件実績だけで選ぶことになって、私たちは自治体や国関連のプロモーションに関してはまだ新参者なので、大手の広告代理店さんに負けてしまうということもありますね。でも逆に、自治体の担当者さんが「僕はこれが面白いと思います!」って腹を括ってくれた事業はすごくいい事業になりますね。

これまでお仕事をされている中で、どんなことにやりがいを感じますか?

黒瀬: レコード会社で地方創生事業の立ち上げに関与したことですね!
入社2年目の時の若手研修で、「地方をお題に何か考えましょう」という課題があって。そこで思いっきり頑張ってプレゼンし、実現に至りました。
初めはどうなるかと思いましたが、5、6年かけてちゃんと形になっているので、0→1を作ることができたという点ですごくやりがいを感じています。

最初に地方に興味を持ったきっかけは何だったんですか?

黒瀬: 僕は都内出身で、ずっと東京に住んでいたのですが、入社してすぐ大阪営業所に配属になり、営業宣伝の仕事をする中で特に神戸・中四国担当になって。四国の徳島駅とか、高松駅とか県庁所在地なんだけど、全然人が歩いてなくて衝撃を受けたんです。
立派な駅なのに、人が歩いていない。これ何なんだろうというところから地方のことを色々調べるようになりましたね。そこからエンタメを通して盛り上げたいという気持ちになりました。

コロナ禍での仕事の変化は感じますか?

黒瀬: 僕は人と話したりとか、何の気なしに会話するような人とのコミュニケーションが好きで、この業界に入りました。みんなそうだと思うのですが。だから、対面では会えないことが多くなりましたけど、オンラインになってもコミュニケーションの基本は変わらない。誰かと話したいと感じた時に「元気?」だけで連絡できる人が多くいることが、これまで以上に良かったなと感じます。そういう意味で、より一層、色んな人と連絡取るようになったと感じます。とにかくコミュニケーションを取るというのは、コロナ禍の中で特に意識していますね。
仕事の内容としては、映像を撮るとかイベントを開催するとか、そういったリアルなものは無くなってきて、どんどんオンラインでの仕事が増えましたね。感染対策をしながらというのはやっぱり苦労があります。

国や自治体とエンタメって全く違う業界だと思いますが、その上で大変なことや、心がけていることはありますか?

黒瀬: 起こったことを言語化することですね。
国や自治体の方は基本的にすべて文章で物事を進めていくんですね。例えば、担当者とやり取りをして、その文章がそのまま上司に届いてを繰り返して、残るのは文章っていう感じで。でもエンタメは、感覚論というか主観のぶつかり合いで仕事をしていることも多いのですが、公務員の方とやり取りする際にはなるべく主観を取り除いて、分かりすく話すことを心がけています。とにかく自分の言葉が目の前の相手だけではなく、色んなところに波及するんだということを常に意識していますね。

こんな人と働きたいというような人間像はありますか?

平島: 映画が好き、アニメが好き、音楽が好きっていう、自分の好きなものを仕事として実現できるっていうイメージがあってエンタメ業界を志望している方が多いと思うので、その「好き」なことを仕事にできるというのはすごく強いことでもあり、一方ではたまに辛くなることもあると思います。でも「好き」を仕事にできるということはなかなかできることではないので、すごく幸せなことなんだろうなと思います。「好き」という気持ちはすごく大切でパワーになるのでそれは保ちつつ、これはビジネスなんだってことを頭の中にずっと置いておいて、ビジネスとしての観点を持ちながらバランスの取れる人がいいと思います。そんな人と働きたいなと思いますね。

ポニーキャニオンに入社を決めた理由はなんですか?

黒瀬: 当時の大学生の価値観では、やっぱり自分の好きなことを仕事にしたいっていうのが一番でしたね。単純に。今が正解かは分からないけどね(笑) 楽しいことを仕事にするっていうのは、平島さんも仰ってたけど恵まれているなと思いますね。これは大学時代の友達とかと話すとすごく感じますね〜。

入社してみて、ポニーキャニオンのこういうところいいなぁと思う部分はありますか?

黒瀬: 若手の時から自主的に活動できるくらい権限を与えてくれる、言っちゃえばやらないといけない。若手の裁量が多いってところかな。そこで上司も助けてくれるっていうのも良さですね。

今後の夢や目標はありますか?

黒瀬: これ難しいんだよね〜(笑)この前も部長にいきなり呼ばれて、「これから10年後のビジョンなに?」って聞かれて(笑)
まぁ、今の事業を拡大させるっていうのと共に、次の時代に何が必要なのかなっていうのを考えながら新しいことを出来たらなと思っています。

平島: エリアアライアンスの事業ってポニーキャニオンの他の部署の事業とビジネス構造が違っていて。例えば、1つの作品に1億円かけたとして、作品がヒットすればそれが20億で返ってくるかもしれないけど、失敗したら1億回収できないということになります。それに対してエリアアライアンスの仕事は国や自治体から「これを3000万でやって下さい」という感じで最初にお金が付くんですね。その中でやるから、失敗しなければ赤字にはならないんですよ。ただ、3000万以上にはならない。ここが結構大きな違いで、中々理解されない部分ではあります。且つ、売上利益だけじゃない会社のブランディングとして、公的な仕事をしているっていうところで信頼できると思ってもらえたり、アーティストの方が公的なお仕事をされることでステータスも上げていけるような仕事ができたらいいなと思っています。そういうところで売り上げだけじゃない会社に対する貢献していけたらと思っています。

就活生に向けて一言メッセージをお願いします!

平島: 就活は自分を見つめ直せる良い機会です。楽しんでください!

黒瀬: 就職活動は自分がこれまで生きてきた過去の経験から、今後どうしていきたのかを決める重要な20代のイベントだと思います!みんな悩みに悩んで、それでポニーキャニオンに来ていただけたら非常に嬉しく思います!頑張って下さい!