INTERVIEW

横場 崇宏

ミュージッククリエイティヴ本部 A&R1部

A&Rとして、ヒットを掴み取りたい

【経歴】2009年新卒入社
福岡営業所→東京で主要店営業→映像・アニメ作品のマーケティング→音楽マーケティング→A&R

【大学時代に熱中したこと】バンド

【好きなエンタメ】音楽(エンタメ全般)

【最近の家での過ごし方】筋トレ

【座右の銘】“無理”と言わない

現在のお仕事の詳しい内容を教えてください

横場: 今僕がいる部署はA&Rというところです。基本的にはアーティストに関わる全てに携わります。どういう曲、内容、MVにするか…要するに、始まりから出口まで全部一緒に考えてアーティストに向き合っていくという仕事です。A&Rの仕事は多方面にアンテナを張って、どれだけ情報に触れているかが大事だと思っています。

新人発掘なども同時に行うのでしょうか?

横場: 新人発掘専門の部署というものはなく、それぞれが良いと思うアーティストがいたらコンタクトを取ったりライブを観に行ったり(コロナ前)してますね。

A&Rの仕事をするにおいて心がけていることはありますか?

横場: 最近は、ボカロの基盤があって、DTMを主軸とするトリッキーな曲構成のもの、高低差のすごくあるものとか、ちょっとR&Bぽいものが流行っているのかな〜とは思っていて。もちろんその手の曲も好きですが…僕はやっぱりバンドが好きで!(笑) 何をもってエバーグリーンなものなのかはわからないけど、最近の流行りは常に意識しつつも、純粋に自分がいいと思うかどうかを第一に考えることを大切にしています。そこから先に、その1曲がいいのか、ライブがいいのか、何が強みなのかを分析して、アーティストと一緒に見つけていけるといいと思います。でも正解はないので、答えがあったら教えて欲しいくらいです(笑)

今までで一番大変だったことを教えてください

横場: 大変だったこと…正直結構いっぱいあるな〜と思うんですけど(笑)最近特に思うのは、実は今が後から振り返ったときに1番大変だったと思うのかなということ。音楽に関しては、ルールが大きく変わったと思っていて。というのも、なんだかんだCDの売り上げが大きく市場を占めている中で、そこにうまく順応していたアーティストがサブスクを解禁したり、僕が今まで体験してきたやり方が全く通用しないんだなっていうのをすごく感じます。今までと同じように仕事をこなしていても上手くはいかないし、音楽を仕事にするというルールが変わっていく中で、新しいものを作っていかなきゃいけないというのが一番大変なのかなって最近思います。

どんなときにやりがいを感じますか?

横場: 自分が思い描いていたものが形になって、それがファンの方々の手元に届いて喜ばれている姿をみると、やっぱりやりがいを感じますね。

アーティストと向き合う上で大切にしていることはありますか?

横場: これに関しては時々失敗しているんですけど…ちゃんとした距離感を取らなきゃいけないなと思っています!(笑)アーティストのことを第一に考えて、愛を持って接することをしながらも、マネージャー業務とはまた異なるので、ポニーキャニオンとして利益を追求することも同時に考えなくてはいけないと思っています。

ポニーキャニオンにはどういう人が多いですか?

横場: ポニーキャニオンでしか働いたことがないので他社のことは正直わからないけど、自分の中で”この人のおかげで仕事を乗り越えられたな”と思える上司や先輩の方々に巡り会ってこられたので、人を育て上げてくれる、温かい人の多い会社だと感じています。

ポニーキャニオンにいたからこそできたことはありますか?

横場: 社員数が他に比べると少ないし、アーティストも少ないからこそやりやすいことも多いと思いますね。良くも悪くもアットホームで、システマチックじゃない。自転車操業っぽいところがあります(笑)

最近はセルフプロデュースができるアーティストが増えていると思うのですが、そのようなアーティストと関わることもありますか?

横場: 関わるケースもあります。ちょうど緊急事態宣言が出て仕事が一気に止まったときに、久しぶりにパソコンで音楽作ってみようと思ってソフトを入れてみたら、今の時代こんなものがパソコン一台で作れるんだってすごい感動しちゃって!(笑)クリエイティブに関しては言うことないほどセルフプロデュースできているアーティストも沢山いると思いますが、アドバイスできる点もあると思います。これから、よりA&Rのお仕事は変化していくし問われることも多くなるだろうなとは思いますね。

最終的にポニーキャニオンに入社した決め手は何ですか?

横場: 音楽に関わっている会社だけに絞って就活していましたが、ぶっちゃけて言うと、ポニーキャニオンが最初に内定出たから!(笑)ずっとバンドをしながら、いつかデビューして音楽で有名になりたいと言う夢を描いていました。いつからか趣味は趣味の方がいいと思って夢を諦めたんですけど、大学に進学してバンドメンバーと一緒に飲んでたときに、「横場は興味あることを仕事にした方が絶対いい」って言われたのがきっかけで、音楽に関われる仕事を探し始めました。自分がなりたかったもののお手伝いができるような仕事に就きたくて、“自分がバンド活動をしていた時にこういう人がいたらよかったな〜”と思えるような人になりたいと思っていました。

最初から制作を希望されていたんですか?

横場: 制作に行きたいのは最初からずっと一貫して言っていましたね。韓流やアニメの担当になった時は内心やばいと思っていました!ルートから外れたと思って(笑)映像マーケティング部で韓流担当した時は、韓流ドラマ全150話くらい見て頑張っていたらアニメのマーケティング担当になって…!当時の制作プロデューサーに「萌えるイベントのタイトルを10個考えてこい」って言われて、1個目からすごく悩みました(笑)気づいたら声優アーティストのマーケティングを担当することになり、デモの段階から関わることができたので、どこの部署からでも音楽に携わることは可能だと思います。

どういう人と働きたいですか?

横場: そうだな…意思を持った人がいいなとは思うかな。音楽が好きです!映画が好きです!アニメが好きです!っていう、想いをどう仕事にしていくのかが大事だと思います。正しい答えじゃなくとも独自の意見を持っていたり、言葉にしなくとも行動で示したり。自分の中で軸をしっかりと持っている人と一緒に仕事がしてみたいですね。

今後の夢を教えてください!

横場: ヒットを作りたいなとは常に思っています。何を持ってヒットなのかはわからないけれども、自分の満足いくクリエイティブを持って、それが世の中に受け入れられたりする経験はA&R希望として入ったからには掴み取りたいです!