14本の塔がそびえる中世の摩天楼

紅葉したトスカーナのブドウ畑のはるか向こう、丘の上にたくさんの塔が建ち並ぶサン・ジミニャーノの街。
目に飛び込んでくるのは石造りの中世の街並み。メインストリートを北へ歩き出すと道のカーブに沿って、1本、2本、3本・・・次々に塔が現れます。街の中心にある広場に出ると、周囲は塔だらけ。

しかしそこからでも、14本あるという塔を全て見ることはできません。丘の斜面に街があるだけに、細い路地は上ったり下ったりの連続。
14本の塔を楽しく見つけながら、塔と共に暮らす人たちとのふれあいを楽しむ街歩き。

ローマっ子があこがれる地区『モンティ』

2500年以上の歴史をもつ“永遠の都”ローマ。サン･ピエトロ寺院に背を向けて、東へ歩き始めます。天使の像で飾られたサン・タンジェロ橋を渡り、石畳の路地を行くと・・・ローマで最も美しい広場のひとつナボーナ広場が。朝早い広場には人もまばらで、静かな広場に豪華な噴水の水音が響きます。噴水の一つは天才芸術家ベルニーニが作った「四大河の噴水」です。

広場を抜けてさらに東へ。まさに街のど真ん中に突如現れる、神殿跡や「トラヤヌスの市場」などの遺跡群。その裏の丘の上に広がっているのが、ローマで最も庶民的な街と言われる温かい雰囲気の「モンティ地区」。新たなローマを感じる街歩き。

境目があいまいな、パステルカラーの街を歩く

訪れたのはナポリ湾の小さな島、プロチダ。おもちゃ箱の中身をひっくり返したようにパステルカラーの建物が並ぶ、かわいらしい港街です。

北の港では海に面した色とりどりの建物が出迎えてくれました。
まっすぐな道にぎっしりと並んで、まるで1枚の壁のよう。 南の港、コッリチェッラへも足を延ばしました。こちらも、ピンク、水色、レモン色の家々が斜面に積み重なり、家と家、どこが誰の階段でどこが家なのか、聞いてもよく分かりません。

境目があいまいでおおらかな島を、愉快な人々と出会いながらの街歩き。

古代ギリシャの栄華を味わう

シチリア本島から橋を渡り、旧市街のあるオルティージャ島を歩き始めました。
にぎやかな市場を抜けて見つけたのが、古代ギリシャの遺跡、アポロ神殿。さらに紀元前5世紀の神殿を改築した大聖堂など、ギリシャ時代の栄華を偲(しの)ばせる遺産が出迎えてくれます。
路上では演劇学校の生徒たちのギリシャ悲劇の特訓中。そして角を曲がると、風変わりな楽器を弾くアーティストが。聞けば、そのベース、自分で発明したんだそう。

シラクーサでは人々の営みの中にも古代ギリシャの面影を見つけることができる街歩き。