権力・名誉欲に翻弄される天才外科医・財前五郎。人の命を無欲で救い続ける内科医・里見脩二。対照的な二人の生きざまと彼らを取り巻く人間の複雑関係を描くドラマ超大作！！

* 2003年10月よりフジテレビ系で2クール（半年間）にわたり放映され、回を重ねるごとに高視聴率を獲得。
田宮二郎主演版を見ていた中高年から若い世代まで、幅広い層の支持を集めた話題のドラマ。
* 主人公の野心家で冷徹非情な医師・財前五郎を唐沢寿明が熱演。
また、江口洋介、黒木瞳、矢田亜希子、水野真紀、伊藤英明、石坂浩二、西田敏行など脇を固めるキャストも豪華俳優が勢ぞろい。
* 「きらきらひかる」「GOOD LUCK!!」の脚本を手掛けた井上由美子をはじめ、「古畑任三郎」の演出家・河野圭太、
「美女か野獣」の演出を担当した西谷弘らTVドラマ界の一流スタッフが集結。
* 知られざる医学界の実態と人間の尊厳を描いた山崎豊子の同名ベストセラー小説を再連続ドラマ化。
舞台設定を現代に置き換え、対照的な2人の医師の対決を軸に、人間の業を濃密に描き出す。

【ストーリー】
＜第１９回＞
法廷に立った東貞蔵（石坂浩二）は、病院長の職を辞す覚悟で医師の倫理を説いたが、東都大・船尾教授（中原丈雄）の学術的な反証に比べ説得力を欠いた。財前五郎（唐沢寿明）や舅の又一（西田敏行）たちは勝利を確信した。だが、財前の気になる咳は、頻度を増していた。次の審理で、関口弁護士（上川隆也）は、インフォームドコンセントを争点としてくるが、財前は「担当医が説明したはず」と責任を柳原（伊藤英明）に転嫁する。

＜第２０回＞
本人尋問で財前に、説明不備の責任を押し付けられた柳原は、傍聴席から「嘘だ」と叫び、退廷させられた。しかし、浪速大病院の看護婦だった亀山君子（西田尚美）は、それを見て証人になることを決意した。最後の証人尋問で君子は新証拠とともに証言に立ち、財前を追い詰めた。
第二審の判決が下された。

＜最終回＞
財前の手術が東によって始まった。ところが、東はすぐに閉胸した。ガンは、すでに手の施しようがない程進行していた。財前に病状は伏せられたが、脳への転移を疑った財前は、里見脩二（江口洋介）に診察を求めた。数週間後、杏子（若村麻由美）に呼ばれたケイ子（黒木瞳）に財前は無念の気持ちを伝えた。財前の容態が悪化、急を聞いた里見は病床に駆けつける。