日本映画史上
最 も 危 険 な ロ ッ ク ム ー ビ ー
誕生

《1966年 横浜・本牧 フェンス越しのアメリカがあった頃 彼らは現れた》
横浜・本牧は終戦後米軍ハウス地区に指定され、金網に囲まれた基地エリアにはアメリカ式の建物が建ち並んだ。若者達はアメリカ文化に魅了され、本牧は瞬く間に最先端の音楽やファッションの中心地として独自のカルチャーを育んでゆく。その本牧のど真ん中で米兵相手に賑わっていたクラブ<本牧ゴールデンカップ>でレギュラーバンドとして活動し'67年、グループサウンズ(GS)としてデビューした《ザ・ゴールデン・カップス》。『長い髪の少女』の大ヒットで一躍、タイガースやテンプターズと肩を並べる人気グループとなる。しかし、それは彼らの本当の姿ではなかった・・・。
『ザ・ゴールデン・カップス ワンモアタイム』は、奇跡的に発見された<本牧ゴールデンカップ>店内の記録写真や'68年に放送された『R&B天国』での演奏シーンなどの資料映像でカップスの歴史を辿る【SIDE A】と、31年の時を経て実現した奇跡の再結成ライブを収録した【SIDE B】の2部構成からなる、日本初の本格的音楽ドキュメンタリー・フィルムである。製作にあたり、カップス・メンバーに1年にも及ぶ密着取材を敢行。最新のインタビューのほか、普段は殆ど見せることのないオフショットまでを完全収録。また忌野清志郎、内田裕也、北野武、ジョー山中、萩原健一、矢野顕子、横山剣など、カップスをリスペクトする総勢44名の一大インタビューを収録。日本初の本格的R&Bバンドの誕生から現在までを丹念に綴った壮大なクロニクルである。